9月8日の日曜日に中山競馬場で開催されるセントウルSには、2頭のGI馬など、注目の馬が出走します。
ロードカナロアクラスの馬が出走するわけではなさそうですが、今年の高松宮記念を制したミスターメロディ、現在絶好調中でキーンランドから中1週で出走予定のタワーオブロンドンなどにも注目が必要でしょう。

ここでは上位人気になるであろう馬の見解や個人的な注目馬をピックアップしていきます。

2019セントウルSの出走予定馬

2019年 9月 8日(日) 4回阪神2日目 15頭 [仮想出馬表]
【11R】  第33回産経賞セントウルS
3歳以上・オープン・G2(別定)(国際)(指定) 芝1200m・内 (A)

馬名 推定人気 性齢
アンヴァル  3番人気 牝4
イベリス  5番人気 牝3
カイザーメランジェ  8番人気 牡4
キャプテンペリー  15番人気 セ6
キングハート  13番人気 牡6
シュウジ  11番人気 牡6
タマモブリリアン  14番人気 牝6
タワーオブロンドン  1番人気 牡4
ダイメイプリンセス  4番人気 牝6
ファンタジスト  7番人気 牡3
ペイシャフェリシタ  12番人気 牝6
マテラスカイ  6番人気 牡5
ミスターメロディ  2番人気 牡4
モーニン  10番人気 牡7
ラブカンプー  9番人気 牝4

2019セントウルSの注目馬情報

タワーオブロンドン

2歳時から注目され京王杯2歳Sを勝ち、朝日杯フューチュリティSでも3着に入るなど活躍し、3歳時にもNHKマイルCで1番人気に推され、アーリントンCを勝つなど活躍しています。
そんなタワーオブロンドンは今年の春以降強さを見せ始め、京王杯スプリングCを制し、その後2戦は僅差の3着、2着に敗れはしていますが、今回のセントウルSのメンバーの中ではトップクラスの力を誇ります。
まだまだ出走経験が少なく、現時点で12戦走っています。
今回の舞台でもある阪神芝1200mは走ったことがありませんが、阪神競馬場は1着1回3着1回と高相性です。
特に1400m、1200mと距離を短くしはじめてから本領を発揮したイメージもあるので、ここでも注目すべきです。
スプリンターズSを使わず、セントウルSを選んだ…という話もあるので、もしそうならば陣営にとっても勝負かというそうです。
中1週で出走させるというのは、調子が良い証拠でもありますしね。

ミスターメロディ

言わずと知れた今年の高松宮記念馬券あり、この間は初の芝1200mとなった前走のGIを完勝しているため、圧倒的なスピード、ダートも走れるパワーを兼ね備えています。
好走している時の特徴として「内枠」という点があります。
ミスターメロディにとっては内枠に入るかどうかもカギになりますし、仮に内枠に入れたとしても鞍上の福永騎手はどうしても詰まるイメージがあるので不安がぬぐえません。
ですが力は一級品です。
約半年ぶりとなる実戦が不安視されています。
3歳時のNHKマイルCに走った後約半年あけて出走したオーロCは1番人気を裏切り5着に敗れています。
もしかすると休養明けは割引しなければいけないかもしれませんね。

アンヴァル

デビュー後に連勝し、3歳時に1勝を挙げましたが、とにかくここ最近は2着や3着が多い印象。
強い相手と走っても善戦しているので力はありますが、頭となると不安です。
そのうえ直線平坦コースが得意なイメージもありますので、阪神コースは微妙かもしれません。
あくまでもヒモ候補として買うのが賢い選択ではないでしょうか。

ダイメイプリンセス

前走人気薄ながら北九州記念を制して、恐らくセントウルSでも4番人気~5番人気くらいにはなりそうです。
ですが、阪神コースで好走する姿が思い浮かばないので、この馬もローカル、と君小倉や新潟などに出走した時に買いたいですね。

以上が想定される上位人気の馬ですが、ほとんどの馬に不安要素が見られました。

人気はないものの注目していたい馬を何頭かピックアップします。

その他

3歳牝馬で軽い斤量で出走可能なイベリス。
イベリスは前走のNHKマイルCは中6着と大敗しましたが、阪神競馬場との相性がよく、距離こそ違えどアーリントンCも勝っています。
一発あってもおかしくはないでしょう。ですが勝ち切るイメージはなかなか動きませんね。

そして ペイシャフェリシタにも注目しましょう。
6歳牝馬ですがまだスプリント戦線である程度活躍できる余地を残しています。
1年以上勝利から見放されていますけれど、3着くらいなら可能性もなくはないでしょう。

久しぶりの芝となるマテラスカイは、厳しいでしょうし、モーニンも同様です。

セントウルS過去10年のデータを使った分析

枠番別集計

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 2- 1- 0- 9/12 16.7% 25.0% 25.0% 82 47
2枠 1- 1- 1-14/17 5.9% 11.8% 17.6% 97 42
3枠 1- 0- 1-16/18 5.6% 5.6% 11.1% 266 77
4枠 0- 2- 2-16/20 0.0% 10.0% 20.0% 0 62
5枠 2- 1- 0-17/20 10.0% 15.0% 15.0% 47 22
6枠 1- 1- 0-18/20 5.0% 10.0% 10.0% 48 21
7枠 0- 2- 2-16/20 0.0% 10.0% 20.0% 0 78
8枠 3- 2- 4-11/20 15.0% 25.0% 45.0% 92 204

枠別の成績を見てみると、内枠から外枠まで特に有利・不利はなさそうです。
ただ、1枠と8枠は勝率が高く一見有利そうにみえます。
3枠の単勝回収値は266と高いのですが、これは10番人気のアクティブミノルの激走があったからでしょう。

大きな有利・不利はない
強いていえば、1枠と8枠が有利

種牡馬別集計

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
アドマイヤムーン 3- 1- 0- 4/ 8 37.5% 50.0% 50.0% 136 67
サクラバクシンオー 2- 0- 2-16/20 10.0% 10.0% 20.0% 58 44
ダイワメジャー 1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0% 330 110
フジキセキ 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 265 80
ファルブラヴ 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 160 45
Closing Argument 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 390 100
スタチューオブリバティ 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 4800 1010

過去10年の勝ち馬を出している種牡馬のに関するデータです。
圧倒的にアドマイヤムーン産駒が素晴らしい成績を収めていますが、2連覇したファインニードルのよるところが大きいです。
しかし、ファインニードル以外にも、ハクサンムーンも制しているため、得意としていることは事実でしょう。

出走回数が5回以上の種牡馬の中では、ダイワメジャー産駒が「単勝回収値:330」「複勝回収値:110」と群を抜いています。
今回出走予定の馬の中にはダイワメジャー産駒はいませんし、上記の7頭の産駒は見当たりません。
ということは…、種牡馬による穴馬選定は難しそう。

過去3年分の阪神芝1200mという条件で種牡馬別成績を調べてみると、ロードカナロア産駒が活躍していることがわかります。
単勝回収値:137は立派です。

ロードカナロア産駒が阪神芝1200mで好成績
該当馬は、アンヴァルイベリスファンタジスト

4角位置別集計

4角位置 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
4角1番手 3- 1- 0- 6/ 10 30.0% 40.0% 40.0% 545 141
2番手以内 5- 2- 1- 15/ 23 21.7% 30.4% 34.8% 310 136
3番手以内 6- 4- 2- 22/ 34 17.6% 29.4% 35.3% 219 124
4番手以内 8- 6- 3- 31/ 48 16.7% 29.2% 35.4% 191 111
5番手以内 9- 7- 5- 35/ 56 16.1% 28.6% 37.5% 193 116
7番手以内 10- 8- 6- 52/ 76 13.2% 23.7% 31.6% 147 116
10番手以内 10- 8- 9- 75/102 9.8% 17.6% 26.5% 109 94

4コーナーで2番手までにいる馬がかなり好成績で、特に逃げ馬は素晴らしいです。
軸馬は、4コーナー1番手or2番手で良いといっても過言ではなさそうです。

イベリスマテラスカイラブカンプーが好走パターンに当てはまる

年齢別集計

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3歳 3- 1- 0- 14/ 18 16.7% 22.2% 22.2% 411 105
4歳 3- 2- 1- 14/ 20 15.0% 25.0% 30.0% 69 52
5歳 4- 5- 3- 32/ 44 9.1% 20.5% 27.3% 54 101
6歳 0- 0- 5- 33/ 38 0.0% 0.0% 13.2% 0 53
7歳 0- 2- 1- 19/ 22 0.0% 9.1% 13.6% 0 45
8歳 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

3歳馬~8歳馬が出走していますが、圧倒的な成績を残しているのは3歳馬です。
単勝回収値は411、複勝回収値は105で、べた買いでも十分プラスです。
勝率も他の世代より優れ16.7%。
ちなみに4歳も勝率は15.0%なのですが、単勝回収値・複勝回収値ともに基準値以下です。

3歳馬がかなりの好成績を残している
該当馬は、イベリスファンタジスト

 

人気別集計

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 3- 5- 1- 1/ 10 30.0% 80.0% 90.0% 86 121
2番人気 2- 3- 1- 4/ 10 20.0% 50.0% 60.0% 108 104
3番人気 0- 0- 1- 9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 15
4番人気 2- 0- 1- 7/ 10 20.0% 20.0% 30.0% 174 78
5番人気 1- 1- 2- 6/ 10 10.0% 20.0% 40.0% 106 153
6番人気 1- 1- 0- 8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 165 87
7番人気 0- 0- 1- 9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 35
8番人気 0- 0- 0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
9番人気 0- 0- 1- 9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 70
10番人気 1- 0- 0- 9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 480 101
11番人気 0- 0- 1- 9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 111
12番人気 0- 0- 1- 9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 171
13番人気 0- 0- 0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
14番人気 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
15番人気 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
16番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

1番人気が良い成績を残しているのは当たりまえですが、2・4・5・6番人気も期待大です。
単勝回収値・複勝回収値ともに100%を上回っているのは「2番人気・5番人気」だけです。

2番人気・5番人気の馬に注目