8月25日に札幌競馬場で行われるキーンランドCは、芝1200mが舞台で、電撃の快速馬が揃うレースです。
GI勝利馬は高松宮記念を制したセイウンコウセイだけとなりそうですが、この馬はここ2戦復調気配。
他にも1番人気が予想されるダノンスマッシュなども参戦します。

一瞬でレースが終わるので瞬きすらも恐ろしく、あっという間に今年秋のスプリント戦線における勢力図が決まるといっても過言ではありません。
ここでは出走予定馬や想定人気、その他様々な要素に関する参考データを紹介します。

キーンランドC出走予定馬

馬名 推定人気 性齢
アスターペガサス 4番人気 牡3
カイザーメランジェ 10番人気 牡4
クリーンファンキー 15番人気 牝6
サフランハート 18番人気 牡6
シュウジ 12番人気 牡6
セイウンコウセイ 7番人気 牡6
タイムトリップ 17番人気 牡5
タワーオブロンドン 2番人気 牡4
ダイメイフジ 9番人気 牡5
ダノンスマッシュ 1番人気 牡4
デアレガーロ 8番人気 牝5
ナックビーナス 5番人気 牝6
ハッピーアワー 11番人気 牡3
パラダイスガーデン 19番人気 牝7
ペイシャフェリシタ 14番人気 牝6
ホープフルサイン 16番人気 牡3
ライオンボス 6番人気 牡4
ライトオンキュー 13番人気 牡4
リナーテ 3番人気 牝5

1番人気はやはりダノンスマッシュでしょう。
高松宮記念4着のあとは函館スプリントステークスに出走する予定でしたが思わぬアクシデントに巻き込まれてしまい、復帰戦はキーランド C となりました。
次世代の短距離用と言われているだけあり、その潜在能力は計り知れません。

2番人気の予想されるのはダノンスマッシュが出走回避した函館スプリントステークスで3着に入ったタワーオブロンドンです。
どうしてもなかなか勝ちきれないところがありますが、今回は久しぶりにルメール騎手が騎乗するので楽しみです。

そして3番人気は5歳馬で前走札幌のリUHB賞を勝ったリナーテ。
勢いに乗っており、今年に入ってG3とG2で2着に入っています。

その他にも3連勝中で新潟直線1000mの鬼でもあるライオンボスがどのような結果を残すのか、そしてライオンボスに騎乗するルパルー騎手の手腕にも注目です。

過去10年分のキーンランドCの参考になるデータ

枠番別集計

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 1- 0- 0-16/17 5.9% 5.9% 5.9%
2枠 1- 0- 4-12/17 5.9% 5.9% 29.4%
3枠 0- 2- 0-17/19 0.0% 10.5% 10.5%
4枠 2- 2- 0-16/20 10.0% 20.0% 20.0%
5枠 1- 1- 2-16/20 5.0% 10.0% 20.0%
6枠 3- 2- 1-14/20 15.0% 25.0% 30.0%
7枠 1- 1- 3-15/20 5.0% 10.0% 25.0%
8枠 1- 2- 0-17/20 5.0% 15.0% 15.0%

ここ10年は、3枠以外が勝利を挙げていますが、基本的には4枠、5枠、6枠、7枠が有利な傾向です。
特に4枠から6枠は特に注目すべきですが、単勝回収率だけを見てみると6枠と7枠が100%オーバーです。

「1枠、3枠、8枠」以外であればある程度信頼できそうなデータとなりました。

 

種牡馬別集計

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ファルブラヴ 2- 0- 0- 4/ 6 33.3% 33.3% 33.3%
ダイワメジャー 1- 1- 1- 5/ 8 12.5% 25.0% 37.5%
ディープインパクト 1- 1- 1- 4/ 7 14.3% 28.6% 42.9%
チーフベアハート 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7%
クロフネ 1- 0- 1- 4/ 6 16.7% 16.7% 33.3%
スウェプトオーヴァーボード 1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0%
ウォーエンブレム 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
オンファイア 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
Falbrav 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%

過去10年の勝ち馬を輩出した種牡馬一覧です。
ディープインパクト産駒も1勝を挙げていますがそれほどと相性が良いわけではなく、7頭が出走し勝率は14.3%。
複勝率は42.9%と決して低くはないものの、過去10年間の平均人気は4.0番人気なのでそれほど信頼できるわけではなさそうです。

それに対して、ファルブラヴ産駒は唯一の2勝を挙げていて、勝率、連対率、複勝率ともに33.3%。
1着か4着以下という成績でしょうか。

勝率や連対率の高さを見てみると1頭しか出走していないオンファイア、Falbravが高いのは当然ですが、チーフベアハート産駒の好調ぶりが目に付きます。
他には、クロフネ、スウェプトオーヴァーボードの産駒からも目が離せません。

今回出走予定の馬の中で上記の表に入っている種牡馬の産駒として当てはまるのは以下の通りです。

ナックビーナス…ダイワメジャー産駒
ナックビーナス1頭だけで、しかもこの馬は昨年キーンランドCを制し、2017年は3着、2016年は5着という実績を残しています。
ある程度得意なレースだと思われるため、例え人気薄でも軽視してはなりません。

 

脚質4角位置別集計

4角位置 着別度数 勝率 連対率 複勝率
4角1番手 3- 1- 2- 4/ 10 30.0% 40.0% 60.0%
2番手以内 6- 3- 4- 13/ 26 23.1% 34.6% 50.0%
3番手以内 6- 5- 4- 22/ 37 16.2% 29.7% 40.5%
4番手以内 6- 6- 6- 37/ 55 10.9% 21.8% 32.7%
5番手以内 7- 6- 6- 43/ 62 11.3% 21.0% 30.6%
7番手以内 9- 6- 7- 53/ 75 12.0% 20.0% 29.3%
10番手以内 10- 9- 9- 78/106 9.4% 17.9% 26.4%

キーランド C は、圧倒的に4コーナーを先頭で回る逃げ馬が有利なレースです。
ここ10年で3勝しており、勝率は30%、複勝率は60%にもなります。
回収率は153%。

4コーナーでの位置が後ろに行けば行くほど成績が悪くなり、少なくても3番手以内で4コーナーを回りたいです。

今回出走予定の馬の中でこういった傾向に当てはまり有力視できそうなのは以下の馬たちです。

アスターペガサス(後ろから行く可能性も)
セイウンコウセイ(近走は逃げ、2番手からのレース)
ダノンスマッシュ(4、5番手の可能性も)
ナックビーナス(位置取りは読みにくいが前に着ける可能性も)

 

年齢別集計

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3歳 1- 2- 1- 18/ 22 4.5% 13.6% 18.2%
4歳 3- 3- 4- 16/ 26 11.5% 23.1% 38.5%
5歳 5- 1- 4- 30/ 40 12.5% 15.0% 25.0%
6歳 0- 3- 0- 28/ 31 0.0% 9.7% 9.7%
7歳 0- 1- 1- 19/ 21 0.0% 4.8% 9.5%
8歳 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0%

6歳以上はかなり悲惨な成績で勝利はなく、複勝率も10%を切っています。
4歳と5歳馬たちに良績が集中しており、3歳馬は1勝とそれほど活躍できていません。

今回出走する馬の中で「4歳・5歳」に該当するのは以下の馬です。

「4歳」
カイザーメランジェ
タワーオブロンドン
ダノンスマッシュ
ライオンボス
ライトオンキュー
「5歳」
タイムトリップ
ダイメイフジ
デアレガーロ
リナーテ

 

人気別集計

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 2- 4- 2- 2/ 10 20.0% 60.0% 80.0%
2番人気 3- 1- 0- 6/ 10 30.0% 40.0% 40.0%
3番人気 2- 0- 1- 7/ 10 20.0% 20.0% 30.0%
4番人気 1- 1- 2- 6/ 10 10.0% 20.0% 40.0%
5番人気 0- 0- 2- 8/ 10 0.0% 0.0% 20.0%
6番人気 0- 2- 1- 7/ 10 0.0% 20.0% 30.0%
7番人気 0- 0- 0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0%
8番人気 1- 0- 1- 8/ 10 10.0% 10.0% 20.0%
9番人気 0- 1- 1- 8/ 10 0.0% 10.0% 20.0%
10番人気 0- 0- 0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0- 0- 0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 1- 0- 0- 9/ 10 10.0% 10.0% 10.0%
13番人気 0- 1- 0- 9/ 10 0.0% 10.0% 10.0%
14番人気 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0%

4番人気までの馬が強くて、基本的には人気上位で決まります。
ただしそれ以下の人気の馬たちもヒモとしては購入する必要があるでしょう。
ですが冒険をしすぎるのではなく、「堅く決まる」可能性があることを認識したいです。

キーンランドCの本命候補はこの馬

キーンランドCで中心視したいのは、やはり1番人気が予想されるダノンスマッシュです。
しかしそれでは面白くない…ということで、ここでは人気薄が予想されるこの馬から狙ってみるのもありかと考えます!
実績が十分ですし、ここ最近は復調気配。
札幌競馬場で走った経験はありませんが函館で好成績を収めており、洋芝も問題ないはず。